システム

思い返すと、私は『システム』に惹かれる生き方をしているのかもしれない。

中学時代に起こっていた部活動内での嫌がらせも、そのシステムをなんとかできないもどかしさ、自分のふがいなさが許せなく、必要以上に自分を責めてつらくなっていたのかもしれない(もちろん自分自身もその嫌がらせを受けていたようなのだが)

大学受験をする際、私はなぜか臨床心理学に惹かれていた。
高校当時は「スクールカウンセラーになるための勉強」としてくらいしか理解していなかったと思うが、なぜかこの学問を学びたいと強く感じていた。人、人の心に関する興味があったのだとは思う。

そしてもう一つの条件として、実家を出て一人暮らしをしたいという思いがあった。
いろいろ嫌なこともあった土地を離れたかったのだろう、と理由づけることもできるが、本当のところは自分でもなぜかはわからない。

ふとこのようなことを書いてみようと思ったきっかけは、ライフネット生命社長の出口治明さんのこの記事だ。http://diamond.jp/articles/-/16917「新社会人の君へ。まずは家を出ること!」

家出のすすめ

 社会人になるとは、子どもから大人になることだと言い換えても別に間違いではないだろう。大人になって、最初になすべきことは、親の下から旅立ち、ひとりで生活を始めることだと考える。なぜなら、成人した動物で親と同居している動物は、まず世界中どこにもいないからだ。

直感的にそのとおりだ、と思った。
自分の思っていたことが、そのように言葉にされていて腑に落ちた感じだ。
親と一緒にいては自分がダメになってしまいそうで、怖かったのかもしれない。
極論として、成人してから親と同居する子どもがいる場合、親の所得税を5倍にするというしくみが必要ではないか、とも提唱している。

ライフネット生命のパートナー企業でもあるマネックス証券松本大さんも、証券市場に関するしくみを変えることで、日本に活気が戻るといった具体的提言を著書で述べている。

この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ)

この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ)

さて大学に入ってからは「システムズアプローチ」という考え方を知った。
何らかの問題を個人の問題としてとらえるのではなく、それがシステム(組織、しくみ)の相互作用の結果としてとらえ、解決を導く方法である。
http://yukitachi.cool.ne.jp/utsu/u63kazoku.html
秋山邦久先生

臨床家族心理学―現代社会とコミュニケーション

臨床家族心理学―現代社会とコミュニケーション

という方の講義においてだ。

この方の話をすると長くなってしまうため後日にするが、とにかく話がおもしろい。
先生自身が落語好きということもいえるが、学校や福祉心理の現場の話とシステムズアプローチ的な理論の話がリンクするように話されていて、とても身になる話だった。
また、ミルトン・エリクソンという稀代の催眠療法家について学べたことも、私の変わった?人生にスパイスを与えてくれている。
ミルトン・エリクソン - Wikipedia

アンコモンセラピー―ミルトン・エリクソンのひらいた世界

アンコモンセラピー―ミルトン・エリクソンのひらいた世界

ミルトン・エリクソンの催眠療法入門―解決志向アプローチ

ミルトン・エリクソンの催眠療法入門―解決志向アプローチ

先生には、大学3年から大学院受験の浪人時代を含め、合計3年間お世話になった。

大学院時代も(性格がせっかちだったからか)「ブリーフセラピー」に惹かれ、その中の一つの技法である「サバイバルクエスチョン」を用いた論文を書いた。

森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー

森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー

ブリーフセラピー入門

ブリーフセラピー入門

大学院の田嶋清一先生のあまり評判のよくない(苦笑)講義の“気づき”によって、親孝行できれば何してもいい!児童福祉のしくみを変えちゃる!児童養護施設を作るために就職する!稼ぐ!という勢いで今に至っている(現在プー)

引用や著書の紹介が多くなってしまった。
きっとこの内容については何度も書く気がする。

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