白いリボン

純真無垢
男爵
牧師
医者

白いリボン」というドイツ映画を観た。
上の4つが映画のキーワードであろう。
タイトルの白いリボンとは、子どもの純真無垢さの象徴である。
男爵は、村の最大権力者
牧師は、宗教における権力者
医者は、経済的な権力者
として描かれていたと思う。

・重々しい雰囲気
村では次々と不可解な事件が起きている。しかしそれらについて特に触れられることも少なく、日々を淡々と過ごしている者が多い。
圧倒的に『自由』が少ない生活なのだと感じる。
田を耕し、畑で野菜を作り、家族総出で手伝い、収穫を神の名の下に祝い、当たり前のように男爵に納める。
家父長が一家を養うのが当たり前で、娘が嫁に行くことは食い扶持が一つ減るありがたいことですらある。
週に1度は教会に村人全員が集まるのが当たり前

この状況と比較すると、いかに日本が恵まれているかを痛感する。
核家族化が進み、少子化が進み、引きこもりが増え、フリーターが増え、、、という論調が問題視されている面があるが、あくまでそれはそのように暮らすことができる、という環境に身を置いているだけのことである。

お金がなければ一人暮らしもできず、子どもを多く産んで稼いでもらう必要もある。
親に子どもを養う経済力があるから、子どもが外で働かずともいられる。
フリーターがいろいろありながらも、生活できるだけの仕事がある。

自分の生き方の『選択肢』が増えていることについては、再度認識しておきたい。
何をしてもなんとか生活できるという環境に、私たちは置かれている。
それはつまり自分の人生に対する『責任』が大きいことでもある。

圧倒的に生き方を自由に選択できる日本に生まれたことを感謝したい。
今まで見守ってきてくれた方すべてに感謝したい。


詳しくは下記の公式サイト等をご覧下さい。
http://www.shiroi-ribon.com/
佐藤秀の徒然幻視録:白いリボン

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