マーケティングからの連想

マーケティングとは「魅力(価値)を伝えること」

単に売れる仕組みを作ることではない。魅力が伝わるから自然と売れるのだ。これが浮かんだとき、マーケティングという言葉が自分の中に入ってきた。
安売りも価値。なぜ、どうやって安売りができるのかを伝えるのがこれからのマーケティング

あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント (講談社文庫)

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15日に本屋でふと浮かんだ言葉がこれ↑。
自分の今までの経験が生かせそう、と嬉しくなった瞬間だ。
不登校、臨床心理学、そしてコンビニ。

1 不登校

不登校の原因は、自分にもわからない。
ただ、理解しているのは以下の通り。

転校先の中学校。継続して野球部に入部。そこの環境が自分には耐えられなかった。
友達が嫌がっていることを平気でする、それをまわりが何も言わない、バカにしたりちゃかす。前の中学にはこのようなことがなかった。「○○嫌がってんじゃん。なんでそんなことするの」の一言が言えなかった。勇気がなかったのだろう、そんな自分が許せなかった。
その友人への嫌がらせが先生にわかったとき、自分も一緒に怒られた。「なぜ自分も?やってたのはこいつらだよ!」とも言えなかった。反論する、怒る、そして受け流すといった方法を知らなかった。うまく表現できなかった。
嫌がらせは友人から自分にも向かった。表現できないエネルギーは自分に向かい、「自分が悪いからいじられる」と思い始めた。必要以上に自分を責め、苦しくなった。
そして学校に行きたくなくなった。

と理解している。

今だったら「○○はいじられキャラだなぁ」とか「愛されてんなぁ」と言って和ませられるだろう。いじられていた友人が本当に嫌がっていたかどうかも確かめるだろう。結果として何もせず黙っていた自分も共犯者だな、と納得もできる。
それでも当時の自分にはそんな器用なことができなかった。

いずれにせよ、当時のことはよく覚えてはいないので、自分に都合のいいように解釈しているかもしれない。
しかし、自分のエネルギーに対する自信は当時から感じていた。

「絶対に高校には行く」

家庭訪問に来てくれた先生に、強く話したそうだ(本人は覚えていないが)。
両親や祖母、友人や先生の助けを得ながら、1年後復帰。ソフトテニス部に入部。
高校でも硬式テニス部に入り、テニスと今に続く素敵な友人との縁もできた。

この経験から(何を伝えられるかはわからないが)エネルギーはある、と確信した。


2 臨床心理学

臨床心理学を大学院まで学んだ。
期間にして7年間。途中研究生(大学院試験のために大学に籍を置いたまま学ぶ立場)を1年はさみながら学んだ。

臨床心理学に惹かれた理由はわからないが、おそらく不登校の経験だろう。
なぜ自分が学校に行かなくなったのかを、知りたかったのだと思っている。

さて、大学院では以下の研究を行った。

「青年期におけるリソースを探るインタビューに関する質的研究
〜グラウンデッド・セオリー法を用いて〜」

研究対象や研究方法に紆余曲折はあったが、行いたいことははっきりしていた。
「コーピング・クエスチョン」を使ったインタビューをすることである。

コーピング・クエスチョン(サバイバル・クエスチョン)とは、解決志向アプローチの1技法で、
「今まで大変なことがありながらも、どうやって乗り越えてきたのですか?」
「そんな大変なことがありながらも、どうやって生き延びてきたのですか?」
といった質問のことだ。

この質問をうまく活用することで、
「その人をその人たらしめてる強さ・生き方・魅力が現れるのではないか」
と考えていた。
自分が不登校をしながらも「高校に行く」という信念で復帰できたように。
また、大学院時代自殺も考えたことがありながらも「親を悲しませたくない」という想いでなんとか生き延びたように。

すなわち、大変なことがありながらも生き延びてきたその人の「信念」や「考え方」、そして「強さ」を知りたかったのだと思う。聞きたかったのだと思う。
それこそが、その人の最大の『魅力』の1つだと感じていたのだと思う。

そしてそれは、その人自身が持っている『資源』(リソース)とも言える。
この魅力=資源を知りたい、聞きたい、学びたいという欲求が、私をその研究に向かわせた。(ここから私はresourceful-worldというアドレスを使っています。世界は資源に満ちている。資源を忘れないように生きよう、と自戒するためにも)

結論は「自分が惚れ抜いた人の魅力を最大限に伝えたい」という今の想いにつながっている。

ソリューション・フォーカスト・アプローチ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81

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3 コンビニ

地方のコンビニエンスストアの社員として3年間働いた。
ここでの経験は「職務経歴書」、「志望理由書」にまとめた(近いうちに公開する予定)

ここで気づいたことは、「想いを伝え、共有するマーケティング」を自然と行っていたこと。そしてそれによって結果もついてくること。
スタッフの魅力に感謝し、自分にできることを精一杯行うこと。

マーケティングという言葉はどこかテクニック的に受け取っていたが、自分がやってきたこともマーケティングだったんだ、とつながったとき、また一つ世界が広がった。

マーケティングって、おもしろい。

まさかこんなに長くなるとは・・・マーケティングの勉強については、明日まとめる。

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