群馬県桐生市の決算(2011年度)

黒字増えるも市税減、厳しい財政状況続く(桐生市
  2012-8-20 桐生タイムス

【概要】

歳入 約457億円
歳出 約431億9300万円
収支 約 24億5000万円(黒字)

市税は前年度比で3億6000万円ほど減少


以下記事引用

 桐生市は28日に開会する市議会9月定例会へ提案する2011年度各会計決算を発表した。一般会計の決算額は歳入約457億円、歳出約431億9300万円で、実質収支額は24億5000万円の黒字となり、前年度に比べ、3000万円強の増となった。ただ市税は前年度比で3億6000万円ほど減少するなど厳しい財政状況は続いている。

 一般会計の財源比率は自主財源(市税など)が44・6%、依存財源(地方交付税、国庫支出金など)が55・4%で前年度とほぼ同様な比率となった。

 自主財源の柱である市税は137億430万円ほどで、前年度に比べ、3億6020万円ほどの減となり、減少傾向が続いている。収入未済額は22億5000万円ほどで、前年度比6000万円程度の減少となり、収入状況はここ数年改善傾向にある。

 歳出の特徴的なものとしては、職員数削減などにより人件費が2億3800万円の減、公債費の約9億3500万円の減、東日本大震災による災害普及事業費3億2290万円ほど増などがあげられる。

 財政構造の弾力性を示す経常収支比率は92・6%と前年度に比べて1・3ポイント上昇。ただ、財政当局は公債費などが減少していることなど経常的経費に使用している一般財源は抑制されており、実質は改善されているとの見解を示した。

 その他の財務比率では実質公債費比率が9・3%で1・6ポイント改善したが、「1」に近いほど良いとされる財政力指数は0・577となり、前年度に比べやや低下した。

 貯金である基金(25基金)の11年度末残高は前年度末に比べ16億5000万円ほど増の約55億9150万円で、うち自由度の高い財政調整基金は約12億1780万円増の30億6780万円ほどとなった。

 借金である市債残高は11年度末現在高で一般会計、特別会計合わせて614億3000万円ほどで、前年度に比べ9億円ほど少なくなっている。

 市監査委員は決算審査意見書の中で、市民ニーズを的確に把握し、将来にわたり安定した市民生活の確立と地域経済の再生に向けた努力を要望する、としている。